WindowsにはOS※1標準のセキュリティ機能として「Microsoft Defender※2」が搭載されています。そのため、セキュリティ対策ソフトを別途用意する必要はないと言われる一方で、十分な対策をするには導入したほうがいいという意見もあります。
今回の記事では、「Microsoft Defender」の機能とセキュリティ対策ソフトの必要性について解説します。
※1 OS(オペレーティングシステム)=WindowsやiOSなどのコンピュータやスマホを動かす土台となるソフトウェアのこと
※2 Windows 11提供開始以降、「Windows Defender」は「Microsoft Defender」の名称に変更されました。
Microsoft Defenderにできること
「Microsoft Defender」は、Windowsを起動すると自動で有効になり、デバイスを保護します。
また、デバイスを安全に保ち、脅威から保護するために、更新プログラムが自動的にダウンロードされます。「Microsoft Defender」の具体的な機能は以下の通りです。
・ウイルスと脅威の防止
デバイスに対する脅威を監視し、スキャンを実行します。また、最新の脅威を検出するための更新プログラムを自動的にダウンロードします。
・アカウントの保護
サインイン時のセキュリティ設定を強化します。サインインオプションとして顔認証(Windows Hello)を使用することも可能です。
・ファイアウォールとネットワーク保護
ファイアウォールを設定し、ネットワークとインターネット接続の状態を監視します。
・アプリとブラウザコントロール
危険な可能性のあるアプリ、ファイル、Webサイト、ダウンロードからデバイスを保護します。
・デバイスのパフォーマンスと正常性
デバイスのパフォーマンスと正常性をレポートで確認できます。
・保護者による制限
子どもが使用するオンラインアクティビティをレポートで確認できます。また、不適切なWebサイトやアプリ、ゲームをブロックすることも可能です。
他には、Microsoft Storeでの購入履歴の確認や利用できる金額の設定・制限、子どもが使用するWindowsデバイスの使用可能な時間の設定・制限ができます。
※2022年12月12日時点の情報です。最新の情報は以下Microsoftの公式サポートページをご参照ください。
【参考情報】
Microsoft公式サポート | Windows セキュリティで常に保護する
Microsoft公式サポート | Windows セキュリティでオンラインの家族を保護する
セキュリティ対策はMicrosoft Defenderだけで大丈夫?
前述の通りWindowsでは、「Microsoft Defender」によってOS側で最低限のセキュリティ対策を実施できますが、ネット詐欺や不正プログラムの手口も巧妙化しており、必ずしも十分ではない場合があります。
手口が巧妙化するインターネット上の犯罪
かつてはユーザのセキュリティ上の主な不安は、パソコンがウイルスなどの不正プログラムに感染することでしたが、近年はネット詐欺による被害への不安が増えてきています。
またそれらの手口についても、一般のユーザが自力で防ぐことが難しいほどに巧妙化しています。
セキュリティ対策が不十分なパソコンを利用していると、以下のようなリスクにさらされてしまいます。
・ネット詐欺によって個人情報や金銭をだまし取られること
・ウイルスなどの不正プログラムへの感染
それぞれのリスクについて詳しく説明します。
ネット詐欺によって個人情報や金銭をだまし取られること
ネット詐欺の主な手口として、特定の企業やサービスを装ったメールやSMS(ショートメッセージ)を使用して、偽サイト・詐欺サイトに誘導しようとする事例があります。
そのようなサイトでアカウント情報(ID・パスワード)や個人情報、クレジットカード情報などを入力した場合、これらの情報が盗まれてしまいます。
例えば、「お支払の問題に関するお知らせ」「サービス停止のお知らせ」「情報漏えいの可能性があります」といった、いかにも不安をあおるようなタイトルや内容のメールやSMSには注意が必要です。
ウイルスなどの不正プログラムへの感染
不用意に、メールの添付ファイルを開いたり、Webサイトからファイルをダウンロードしたりするとウイルスなどの不正プログラムに感染する恐れがあります。
パソコンが不正プログラムに感染すると知らぬ間にパソコンが乗っ取られ、勝手にソフトが起動したり、メールを送信したりといった異常な動作が発生することがあります。
また自分のアカウント情報(ID・パスワード)を外部に送信される可能性もあり、利用しているサービスへの不正ログインや、クレジットカードの不正利用といった被害にまで拡大するかもかもしれません。
セキュリティ対策ソフトができること
このような巧妙化したネット詐欺の手口に対して、セキュリティ対策ソフトを利用することで、前述のリスクを減らすことができます。
例えば、セキュリティ対策ソフトには個人情報や金銭をだまし取る目的の偽サイトや詐欺サイトをブロックする機能があります。
また、不正プログラムをダウンロードした場合にも、自動でそれを検出してブロックすることが可能です。
他にも、偽サイトや詐欺サイトのURLや不正プログラムが添付されているメールに対して、警告画面を表示するなど、セキュリティ対策に必要な機能が複数備わっています。
※各セキュリティ対策ソフトが搭載している具体的な機能については、メーカーの公式ホームページをご参照ください。
トレンドマイクロが提供するウイルスバスター クラウド(Windows/Mac)では、AI技術でさらに進化した「多層防御」でウイルスなどの不正プログラムへの感染を未然に防ぎます。
さらにWeb脅威対策機能によって、個人情報や金銭をだまし取る目的のネット詐欺サイト(偽サイト・詐欺サイト)へのアクセスをブロックします。
ウイルスバスター クラウドは⽇本の個人ユーザを狙ったネット詐欺サイト*でのブロックテストにおいて97%をブロックし、テスト対象の5製品においてブロック率1位を獲得しています。
*検体のカテゴリーとその最低限の数量をトレンドマイクロで設定。
※出典:Flatt Security によるセキュリティ製品(Windows 11)の性能検証 (2021年12⽉)
⽇本市場における Windows 版セキュリティ製品をそれぞれ別の Windows 11 端末にインストール。⽇本向けのネット詐欺サイトについて、優先度ごとに定めたカテゴリーとその最低限の数量に基づき、テスト時に有効な521サイトを2021年12⽉3⽇〜2021年12⽉9⽇に抽出し、テスト対象5社の製品でのブロック数を集計。ブロックされたサイトを全サンプル数で除して検出率を算出。
【主な機能】※全ての機能一覧はこちら
・ウイルス対策
・ネット詐欺対策
・プライバシー保護
・保護者による使用制限 など
また365日年中無休のサポート体制で、製品の設定や操作方法について、電話、メール、チャット、LINEで問い合わせが可能です。
ウイルスバスターは、巧妙化するインターネットの危険から守るために、「ウイルス対策ソフト」からさまざまな対策機能を搭載した「総合セキュリティソフト」へと進化しています。
ウイルスバスタークラウド(Windows/Mac)無料体験版
※Windows8.1以上のOSをお使いの方はMicrosoft Storeからもダウンロードできます。
Microsoft Defenderと他のセキュリティ対策ソフトの併用
他のセキュリティ対策ソフトを利用する場合は、「Microsoft Defender」との併用に注意が必要です。
これらを同時に利用した場合、特定のファイルやソフトウェアに対して同時に処理が実行され、コンピュータの動作に影響を与える可能性があります。
このような問題を避けるため、他のセキュリティ対策ソフトを利用する際は、「Microsoft Defender」を無効にしましょう。
OSのバージョンによっては、別のセキュリティ対策ソフトがインストールされていると「Microsoft Defender」が自動的にオフになり、アンインストールすると「Microsoft Defender」が自動的に有効になる場合があります。
※「Microsoft Defender」や「ウイルスバスター クラウドとの併用」に関する詳細な情報は、以下のページをご参照ください。
【参考情報】
Microsoft Defender の使用を開始する
ウイルスバスター クラウド Microsoft Defender セキュリティ対策との併用について
セキュリティ対策ソフトの利用を検討しましょう
「Microsoft Defender」には最低限のセキュリティ対策機能を持っていますが、ネット詐欺やウイルスなどは日々手口が巧妙化しており、絶対に安全とは言い切れません。
セキュリティ対策ソフトの中には、迅速な対応とサポートを提供する場合もありますので、より安心してインターネットを利用するためにもセキュリティ対策ソフトの導入を検討しましょう。
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