迷惑電話とは、受信者が不快に感じる電話のことを指します。
迷惑電話が頻繁にかかってくると、「なぜ自分の電話番号を知られているの?」と不安を感じませんか?
本記事では、迷惑電話がかかってくる原因や詐欺目的の電話を防ぐための対策について解説します。
迷惑電話がかかってくる原因
迷惑電話がかかってくる主な原因は、第三者が何かしらの手段であなたの電話番号を知っているためです。
一般的に電話番号は以下のようなケースで流出すると考えられます。
- SNSやアプリのアカウントの乗っ取りによる個人情報流出
- フィッシング詐欺による個人情報流出
- 企業へのサイバー攻撃による個人情報流出
- 名簿業者などからの入手
一度第三者に電話番号が渡ってしまうと、くりかえし迷惑電話がかかってくるおそれがあります。
迷惑電話に出てしまうと危険?
すべての電話が危険というわけではありませんが、中には詐欺目的の危険なものもあります。
一般的には、以下のような電話が迷惑電話とされます。
- サービスや商品のセールス・勧誘
- いたずらや嫌がらせ
- 振り込め詐欺や還付金詐欺
そのような電話がかかってきた場合は、適切な対処が必要です。
怪しい電話に出てしまった場合の対処法
身に覚えのない電話番号から着信が来たときに、多くの人はそれを無視したり、発信元を調べたりするかもしれません。
しかし、電話を取った後にその電話が詐欺目的である、もしくは怪しいと感じた場合は適切な対応が必要です。
以下の対処法を参考に、事前にイメージしておきましょう。
名前や住所などの個人情報は伝えない
名前、住所、銀行口座などの重要な情報を伝えると、金銭をだましとられたり、詐欺のターゲットにされて何度も電話がかかってきたりする恐れがあります。
不審な質問には一切答えず、早めに電話を切りましょう。
相手を刺激せず早めに電話を切る
迷惑電話に怒ったり威圧的な態度を取ったりするのは危険です。
相手を刺激すると、しつこい電話や別の嫌がらせを受ける可能性があります。
必要以上に対応せず、すぐに電話を切りましょう。
何度も迷惑電話がかかってくるようであれば、警察などへの相談を検討してください。
身の危険を感じたら警察に相談する
かかってきた電話が詐欺目的だと思われる場合は、警察への通報を検討しましょう。
録音機能を使い音声データなどの証拠を確保し、警察に相談することで解決につながる可能性があります。
【参考情報】
政府広報オンライン|警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
詐欺目的の迷惑電話から身を守る方法
しつこいセールス・勧誘の電話であれば、着信拒否をすることで解決するかもしれません。
しかし、詐欺目的の電話の場合は、詐欺師側が複数の電話番号を使っていたり、話の内容を変えて何度も電話をかけてきたりする可能性があります。
そのため、怪しい電話がかかってきたときには、それが詐欺かどうかを判断することも必要になります。
以下の方法を参考に、詐欺目的の迷惑電話対策を実践しましょう。
知らない電話番号はまず確認する
見知らぬ番号からの着信には直接応答せず、まずインターネットで電話番号を検索しましょう。
多くの迷惑電話番号はオンラインのデータベースに登録されています。
検索結果に注意が必要な情報が含まれている場合は、着信に応答しない方が良いでしょう。
留守番電話を活用する
詐欺師は、自分の声を証拠として残されることを嫌がります。
「振り込め詐欺防止のために知らない番号からの電話には出ない。用件があればメッセージを残してほしい。」といった留守番電話メッセージを設定しておくことで、詐欺師からの電話を抑止できます。
警察が紹介する”振り込め詐欺防止の留守番電話メッセージ”を参考に設定しましょう。
【参考情報】
千葉県警察|留守番電話応答メッセージ
北海道警察|特殊詐欺被害防止には留守番電話が有効です
家族内で注意喚起をする
特殊詐欺被害者の85.7%は、65歳以上だと報告されています。
高齢の両親と離れて暮らしている場合は、詐欺の被害にあわないために個人情報を絶対に伝えないよう定期的に注意喚起してください。
電話を取るときに目に入るよう、警察や市区町村が配布する特殊詐欺対策のチラシを電話機付近に貼ることも効果的です。
【参考情報】
警察庁|「国民を詐欺から守るための総合対策」の決定
法務省|令和3年版 犯罪白書
着信拒否や非通知着信拒否を利用する
スマートフォンの設定で特定の番号や非通知番号からの着信を自動的に拒否することができます。
ただし、重要な着信を見逃す可能性もあるため、設定には注意が必要です。
【参考情報】
Android|迷惑な電話やメッセージに困ったら、着信拒否を設定する方法も
Apple|iPhone や iPad で電話番号、連絡先、メールアドレスを着信拒否する
迷惑電話・詐欺電話対策サービスを利用する
振り込め詐欺などでは、詐欺師が複数の電話番号を使うことが多いです。
この場合着信拒否による対策が困難なため、専用の対策製品を使うことを検討してください。
これらのサービスは、既知の詐欺電話番号からの着信を自動的にブロックしたり、警告を表示したりします。
【Trend Micro Checkで詐欺電話をブロック!】
Trend Micro Checkは詐欺電話やネット詐欺をブロックする詐欺対策専用アプリです。
発信および着信時に特殊詐欺の疑いがある場合は画面上に警告を表示します。ブロック設定を有効にすることで、発着信の自動的な切電も可能です。
※iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
以下のアプリストアより、無料でインストールしましょう。
QRコードからアプリをインストールする
Trend Micro Checkのその他の機能(クリックして詳しく見る)
怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をTrend Micro Checkに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。
詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。
個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応
ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
同様に、電話回線業者でも固定電話向けの迷惑電話対策サービスを提供しています。
利用を検討する場合は、契約中の電話回線業者に問い合わせてみましょう。
【参考情報】
NTT東日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT西日本 | 特殊詐欺対策サービス
しつこい迷惑電話には複数の対策を組み合わせて対処しよう
電話番号の流出を自分だけで完全に防ぐことは難しいです。
着信拒否や迷惑電話対策サービスなどを組み合わせて、迷惑電話の着信を防ぐことを検討しましょう。
投稿 なぜ迷惑電話がかかってくる?原因と対策を解説 は ウイルスバスター セキュリティトピックス に最初に表示されました。