Instagramの広告を悪用して金銭や個人情報を盗み詐欺が確認されています。
本記事では、そのような詐欺広告の手口や被害事例などを解説します。
被害を防ぐ対策も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。
Instagramの詐欺広告とは?
Instagramの詐欺広告とは、偽の情報や誤解を招く表現を使用して、ユーザから金銭や個人情報を盗み取ろうする広告を指します。
ここからは、Instagramでよく見られる詐欺広告の手口や事例を紹介します。
詐欺の手口
Instagramの詐欺広告は、主に以下のような手口に分類されます。
- 通販系
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広告から特定の通販を装った偽サイトや、架空の通販サイトに誘導して商品を注文させる手口です。
注文した商品が届かないまま、支払った金銭や入力した個人情報などが盗まれてしまうことが多いです。 - 投資系
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「絶対に儲かる」などのうたい文句で、投資セミナーや情報商材に誘導する手口です。
最近では著名人の名前や写真を悪用して本人を装い、広告からLINEの友達追加を促す事例が確認されています。【参考情報】
CNET Japan | インスタ・Facebook等で続く「著名人なりすまし詐欺広告」–前澤さんらMeta提訴、実態と対策は - 副業系
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「簡単に稼げる」などのうたい文句で、最終的に金銭をだまし取る手口です。
最近では、以下のような事例が確認されています。- Instagram広告で副業を紹介するサイトに誘導する
- Instagramで「フォロー」や「いいね」をするなど簡単な作業をターゲットに依頼する
- 詐欺師側は報酬を支払い、詐欺ではないように装いターゲットを油断させる
- お金を支払うことで、より高額な報酬の副業に参加できるとターゲットに持ちかける
- 作業のミスを指摘して、そのペナルティとしてターゲットに不当な金銭を要求する
【参考情報】
関西テレビ | SNSの広告から『タスク詐欺』被害が急増 副業で楽に稼ぎたい心理につけ込む 100万円だまし取られた女性も - 求人系
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実在する企業などを装い、求人広告を掲載する手口です。
採用担当者を装って個人情報の提出や金銭の支払いを求めてきます。 - その他
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他にもInstagramで確認される詐欺は、以下のような手口が確認されています。
(必ずしもInstagram内の広告を使わないケースもあります。)
いずれの場合も甘い話を持ち掛けたり、ターゲットの不安を煽ったりして、金銭を要求するのが特徴です。
SNSで確認された詐欺広告の事例
Instagramに限らず、他のSNSサービスでも詐欺広告が確認されています。
以下でいくつか事例を紹介します。
- 実在する通販サイトを装った広告
実在する通販サイトを装った広告から偽の通販サイトに誘導する事例です。
商品を購入すると、正規品ではない偽物の商品が届きます。- 著名人の画像を悪用した広告
著名人の名前や写真を悪用した広告を表示する事例です。
広告を開くと、LINEの友達追加やチャットグループへの参加を促されます。
運営元のMeta社の対応
InstagramやFacebookの運営元であるMeta社は、著名人になりすましたり、著名人の画像を勝手に使用したりする詐欺的な広告を禁止しています。
また、日本政府もMeta社に対して、広告の事前審査基準や削除基準の策定・公表を要請しています。
【参考情報】
Meta | 著名人になりすました詐欺広告に対する取り組みについて
Meta | 広告規定の紹介
ITmedia | 「なりすまし広告の削除体制、公表を」総務省がMetaに要請 Facebook・Instagramの詐欺対策求め
Instagramの詐欺広告にだまされるとどうなる?
Instagramの詐欺広告にだまされた場合、次のような被害を受ける危険性があります。
- 金銭的な被害を受ける
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クレジットカードや口座情報などを不正に利用されたり、お金を支払うように要求されたりと、金銭的な被害を受ける可能性があります。
また、購入した商品が届かないといった被害も想定されます。 - 個人情報が流出する
-
誘導されたサイトや追加したLINEアカウントで個人情報を送信すると、それらの情報が流出する可能性があります。
Instagramの詐欺広告にだまされないの対策
Instagramの詐欺広告にだまされないため、以下の対策をしましょう。
1つの対策では効果が薄いため、すべて行うのがおすすめです。
おいしい話に飛びつかない
「絶対に儲かる」「簡単に稼げる」などのおいしい話に飛びつかないようにしましょう。
広告に著名人や有名企業、ブランド名が使われていても不用意に信用せず、まずは情報の真偽を調べるのがおすすめです。
正確な情報であることが確認できるまで、リンクなどは開かないようにしてください。
金銭を要求されても支払わない
金銭を要求されても支払わないようにしましょう。
不安な場合は、1人で悩まず家族や警察に相談してください。
【参考情報】
警察庁 | サイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口
セキュリティ対策アプリを使う
セキュリティ対策アプリを使うことで、詐欺広告から危険なサイトに誘導されるのを防ぐことができます。
また怪しい広告が詐欺かどうか確認することができます。
【Trend Micro Checkで怪しい広告やメッセージをチェック!】
Trend Micro Checkはネット詐欺や詐欺電話をブロックする詐欺対策専用アプリです。
怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をTrend Micro Checkに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。
以下のアプリストアより、無料でインストールしましょう。
QRコードからアプリをインストールする
Trend Micro Checkのその他の機能(クリックして詳しく見る)
発信および着信時に特殊詐欺の疑いがある場合は画面上に警告を表示します。ブロック設定を有効にすることで、発着信の自動的な切電も可能です。
※iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。
個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応
ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
Instagramの詐欺広告にだまされてしまった時の対処法
Instagramの詐欺広告にだまされた場合は、以下状況別の対処が必要です。
広告を開いてしまった
詐欺広告を開いてサイトなどに誘導されただけであれば、被害にあう可能性は高くありません。
すぐにそのサイトを閉じましょう。
広告から誘導されたLINEなどに連絡してしまった
広告から誘導されたLINEなどに連絡してしまった場合は、相手からのメッセージなどを無視してブロックしましょう。
電話やメールで連絡してしまった場合は、その連絡先に着信拒否・受信拒否を設定するとよいでしょう。
端末、メールアドレス別のメール受信拒否設定は以下を参照してください。
デバイス/サービス別の迷惑メールフィルターの設定方法※クリックして開く
お金を直接振り込んでしまった
お金を直接振り込んでしまった場合は、サイトのリンク、画像などを用意して警察に相談してください。
【参考情報】
警察庁 | サイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口
個人情報やクレジットカード番号などを入力してしまった
個人情報やクレジットカード情報、銀行の口座情報、Webサービスのアカウント情報などを入力すると、それらの情報が悪用され金銭的な被害にあう可能性があります。
まずはそれぞれのクレジットカードや銀行などのサービス提供元に連絡して、被害を最小限に抑えましょう。
実際に金銭的な被害にあってしまった場合は、サイトのリンク、画像などを用意して警察に相談してください。
【参考情報】
警察庁 | サイバー事案に関する通報等のオンライン受付窓口
(青字部分をクリックすると詳細な説明が表示されます。)
クレジットカード情報を入力してしまった場合
クレジットカード会社のサポート窓口に連絡してください。
主なクレジットカード会社の連絡先は以下のとおりです。
【参考情報】
楽天カード | カードの紛失・盗難・拾得
ⅾカード | 紛失・盗難について
PayPayカード | カードの紛失・盗難
JCBカード | カードの紛失・盗難
auPayカード | 紛失・盗難
イオンカード | カードの不正利用がご心配な方
三井住友カード | 紛失・盗難・不正利用に伴うカード停止
セゾンカード | カードの紛失・盗難
Tカード | クレジット/デビット/ローン機能付きTカードの「カード会社 お問い合わせ先一覧」
エポスカード | カードの紛失・盗難
銀行の口座番号や暗証番号を入力してしまった場合
銀行のサポート窓口に連絡してください。
主な銀行の連絡先は以下のとおりです。
【参考情報】
ゆうちょ銀行 | お問い合わせ
三菱UFJ銀行 | 不審なサイトに情報を登録してしまった場合、どうすればよいですか?
三井住友銀行 | 【セキュリティ】不審なサイトで個人情報を入力してしまった場合の対処方法は?
楽天銀行 | その他全般のお問い合わせ
みずほ銀行 | URLのクリックや個人情報等を入力してしまった際の対処方法
りそなグループ | ID・パスワード等を入力した(かもしれない)ときは
住信SBIネット銀行 | 偽サイトにパスワード等を入れてしまったら
イオン銀行 | 偽サイトに個人情報を入力してしまったら
住所や電話番号などの個人情報を入力してしまった場合
最寄りの消費者センターに相談してください。
全国の消費者センターの連絡先は以下ページで確認できます。
アカウント情報を入力してしまった場合
サイト・サービス側のID・パスワードを変更してください。
また、同じID・パスワードを別のサービスでも使用している場合は、そのサービスでも変更してください。
パスワードを変更する際は、以下の記事で紹介しているような安全で覚えやすいパスワードをサービスごとに設定するのがおすすめです。
【関連記事】
複数のサービスでパスワードを使いまわす危険性については以下の記事で解説しているため参照ください。
【関連記事】
Instagramの怪しい広告は詐欺の疑いがある
Instagramで表示される広告は、たとえ著名人や有名企業の名前が使われていても、本物をかたった詐欺の可能性があります。
少しでも怪しいと感じたら、広告は開かないでください。
また、もしだまされた場合も落ち着いて適切に対処しましょう。
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