迷惑メールや、本文のURL・添付ファイルを開いてしまい、何が面倒なことが起こるのではないかと不安に思ったことはありませんか?
怪しい迷惑メールを開いて本文を読んだだけで被害にあう可能性は低いですが、URLや添付ファイルを開いた場合はそれぞれ対処が必要です。
この記事では、迷惑メールを開いてしまったときの対処法をはじめ、迷惑メールの受信を防ぐ方法や被害を抑える対策を紹介します。
※本記事では広告メールや登録した覚えのないメールマガジン以外に、金銭を盗む目的の偽サイトのURLや不正プログラムを含むファイルが添付されているメールも含めて“迷惑メール”と記載しています。
迷惑メールの本文を開いてしまったときの対処法
一般に迷惑メールと呼ばれているものには、フィッシングメールやウイルスメール、広告宣伝メールなどが存在します。
前提として、全ての迷惑メールが危険というわけではなく、広告宣伝メールなどの場合は基本的に安全です。
またフィッシングメールやウイルスメールのように悪意を持った危険な迷惑メールの場合でも、開封したり、本文を読んだりしただけでは直接的な被害にあう可能性は低いです。
一般的には迷惑メールを開いた場合、次のような危険性が考えられます。
※HTMLメール=メール内への画像や動画の挿入や、文字のフォントや色など自由に調節することが可能なメール
ただし、HTMLメールにおいては開いただけで不正なプログラムが実行されてしまう事例が確認されており、確実に安全と言い切ることはできません。
迷惑メールを開いてしまった場合は、念のため、セキュリティ対策ソフトでスキャンを行っておくと安心です。
もし配信停止依頼や内容に質問するために、迷惑メールに返信してしまった場合には、以下の記事を参考に対処してください。
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迷惑メール内のURLをパソコンやスマホで開いてしまったときの対処法
迷惑メールの中には悪意を持った危険なものがあります。
具体的な事例として、特定の企業やサービスを装ったメールに記載されているURLを開くと、個人情報や金銭を盗む目的の偽サイトに誘導されることが確認されています。
(このようなWebサイトを”フィッシングサイト”、フィッシングサイトへの誘導を目的としたメールを”フィッシングメール”と呼びます。)
誘導されたサイト上でクレジットカードの番号や暗証番号などを入力してしまうと、入力した個人情報が盗まれ、最終的に金銭的な被害にあう可能性があります。
怪しいサイトに誘導されてしまった場合には、情報の入力などを行わずにすぐにブラウザを閉じましょう。
万が一個人情報などを入力してしまった場合は、以下のページを参考に対処してください。
【関連記事】
偽サイト(フィッシングサイト)にカード情報や暗証番号を入力してしまったときの対処法
メールに記載されているURLをあやしいと感じた場合は、以下の方法でそのURLのWebサイトの安全性を確認しましょう。
セキュリティ対策ツールでWebサイトの安全性をチェックする
URLが明らかに怪しい場合もありますが、URLだけでは正規のサイトであるかの判別が難しいこともあります。
念のため、セキュリティ対策ツールでURLを確認するとより安心です。
トレンドマイクロは無料のセキュリティ対策ツールウイルスバスター チェック!を提供しており、LINEのトーク画面でWebサイトの安全性やメールアドレスの流出を確認できます。
ウイルスバスター チェック!(無料)
メールの件名や内容について詐欺報告や注意喚起の有無を確認する
特にフィッシングメールのような悪意のある迷惑メールは、上記のようなタイトルで大量にばらまかれていることがよくあります。
そのため、届いたメールの件名が該当する場合はGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索してみてください。
メールの件名・内容を抜き出し、検索すると類似の事例が見つかる可能性があります。
メール送信元の企業の公式サイトやサポートページを確認する
特定の企業名やサービス名を装った偽メールの場合、公式サイトに注意喚起情報が掲載されていることがあります。
メールに記載されたURLは開かず、ブックマークや企業名で検索した結果から公式サイトを確認してください。
知り合いを装ったメールの場合、相手に事実確認を行う
知り合いからのメールにもかかわらず、その言葉づかいや内容を不自然に感じた場合は、ウイルスなどの不正プログラムにより端末を乗っ取られ、勝手にメールが送信されている場合があります。
知り合いからのメールであっても内容や添付ファイルについてあやしいと感じたら、念のため電話などのメール以外の手段を使って直接本人に確認しましょう。
セキュリティ対策ソフトでスキャンを行う
怪しい迷惑メールに記載されているURLを開いた際に、意図せず不正なプログラムを含んだファイルのダウンロードが始まることがあります。
怪しいファイルは絶対に開かず、念のためセキュリティ対策ソフトでスキャンを実行してください。
【参考情報】
無料で簡単ウイルスチェック |トレンドマイクロ オンラインスキャン
迷惑メールの添付ファイルを開いてしまったときの対処法
迷惑メールに添付されているファイルには、ウイルスなどの不正なプログラムが含まれていることがあります。
こうしたファイルを開いてしまうと、パソコン内から個人情報を盗んで外部へ送信したり、メールを勝手に送信して他の端末に感染を広げる可能性もあります。
具体的な事例として、「重要書類」「請求書」などのタイトルのOffice形式の文書ファイル(.docx、.xlsxなど)の中に、ウイルスが含まれていたことが確認されています。
この場合は、マクロ※を有効にして開いてしまうと、ウイルスなどの不正なプログラムに感染するおそれがあり注意が必要です。
※マクロ:WordやExcelなどの文書ファイルを編集するときに、複数の操作を自動で一度に実行する機能のこと
もし、添付ファイルを開いてしまった場合は、セキュリティ警告の画面が表示されても、「コンテンツの有効化」ボタンは押さないでください。
マクロの設定を変更する方法は以下のページを参考にしてください。
【参考情報】
ファイル内Officeマクロ|Microsoft公式サポートページ
万が一、怪しい迷惑メールの添付ファイルを開いてしまった場合には、以下の手順で対処しましょう。
1.セキュリティ対策ソフトでスキャンを行う
セキュリティ対策ソフトをインストールしている場合は、スキャンを実行し、ウイルスなどの不正なプログラムに感染していないかをチェックしましょう。
セキュリティ対策ソフトをインストールしていない場合は、トレンドマイクロが提供している無料のスキャンツール「オンラインスキャン」の利用を検討してください。
【参考情報】
無料で簡単ウイルスチェック |トレンドマイクロ オンラインスキャン
2.パソコンをオフラインにする
不正なプログラムによって外部に情報を送信されないように、パソコンのネット接続を遮断しましょう。
パソコンのLANケーブルを外す、またはWi-Fiへの接続を停止することでパソコンをオフラインにできます。
3.セキュリティの専門企業や警察に相談する
トレンドマイクロでは、LINEを使った無料のサポートサービスを提供しています。
パソコンをオフラインにした後の具体的な対処法は、ウイルスバスター サポートセンターに相談してください。
(LINEでのお問い合わせになります。※受付時間 | 365日 9:30~17:30)
また、金銭的な被害を受けた可能性がある場合は、警察庁のサイバー犯罪の相談窓口に問い合わせてください。
代表的な迷惑メールの種類と事例
迷惑メールには、大きく分けて、広告宣伝メール、フィッシングメール(詐欺メール)、ウイルスメールがあります。
これらはメールだけでなく、SMS(ショートメッセージ)を利用して送信される場合もあります。
ここでは各迷惑メールの種類・届く理由と具体的な事例について解説します。
迷惑メールの種類と届く理由
迷惑メールは、以下のとおり種類によってそれぞれ送信する目的(届く理由)が異なります。
●広告宣伝メール
サービスの利用や商品の販売などの勧誘を目的としたメールです。
広告宣伝を目的としているため、全てが危険なメールではありません。
しかし、中には広告宣伝を装って、悪質なオンラインショップや詐欺サイトへの誘導を目的とする場合もあるため注意しましょう。
●フィッシングメール(詐欺メール)
フィッシングメールは、特定の企業やサービスを装った詐欺サイトへの誘導を目的としたメールです。
詐欺サイトでIDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させることで個人情報や金銭を盗み取ることを狙っています。
代表的な事例には、大手通販サイトや金融機関、携帯キャリアなどからのメールやSMSを装い、詐欺サイトへ誘導し、個人情報を盗み取ろうとするものが挙げられます。
●ウイルスメール
ウイルスメールは、受信者のパソコンやスマートフォンなどの端末をウイルスなどの不正なプログラムに感染させることを目的としたメールです。
感染した端末から個人情報が流出したり、データが消去されたりする被害が確認されています。
感染した端末を遠隔操作して迷惑メールを送信し、被害をさらに拡大させる事例もあります。
迷惑メールの分類や届く目的などの詳細を知りたい場合は、以下の記事を参照してください。
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有名企業やサービスなどの名前をかたる迷惑メールやSMSの事例
迷惑メールやSMSで送信される迷惑メールには、有名企業やサービスを装ったものが多数確認されています。
代表的な事例として、以下のようなものがあります。
●危険な迷惑メールの事例
●危険な迷惑SMSの事例
その他の迷惑メール事例も確認する(クリックして開く)
前述の事例以外にも、以下のような有名企業・サービスを装った危険な迷惑メールが確認されています。
怪しいと感じたら、検索エンジンやブックマークから公式サイトで注意喚起か出ていないか確認しましょう。
迷惑メールが届いたら開かずに削除しよう
件名などの日本語に違和感があったり、文章が緊急性をあおる内容だったりする場合には、前述のような危険な迷惑メールであることが疑われます。
そのようなあやしいメールを受信した場合は、開かずにすぐに削除しましょう。
迷惑メールを受信した際の詳しい対処法は以下を参照してください。
【関連記事】
危険な迷惑メールを誤って開かないように受信を防ごう
迷惑メールが大量に届くと、その中に紛れている危険なメールを誤って開いてしまう危険性があります。
この場合、そもそも迷惑メールが届くのをできるだけ防ぐために、以下の対策を検討してください。
また1つだけではなく複数の方法を行うとよいでしょう。
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危険な迷惑メールが届いた場合の被害を防ぐ対策
危険な迷惑メールを開封したり、URLや添付ファイルを開いたりしても、対策を行っておくことで被害を抑えられる可能性があります。
以下の対策を行い、危険な迷惑メールを受信した場合に備えましょう。
※OS(オペレーティングシステム)=WindowsやiOSなどのパソコンやスマートフォン(以下スマホ)を動かす土台となるソフトウェアのこと
特に、セキュリティ対策ソフトには不正プログラムへの感染や、偽サイトへのアクセスを未然に防ぐ機能がある場合があります。
一見しただけでは、安全なメール・URLかどうか判別が難しいため、より安全にインターネットを利用するために導入を検討しましょう。
【スマートフォン向けのセキュリティ対策アプリのご紹介】
ウイルスバスター モバイル(iOS/iPad OS/Android)は、AI技術でさらに進化した「Web脅威対策機能」で危険なWebサイトへのアクセスをブロックし、ネット詐欺の被害を未然に防ぎます。
また「不正アプリ対策」によって、人気アプリや有名企業を装った不正アプリのインストールを防ぎます。
※「不正アプリ対策」はAndroid版でご利用いただけます。
[主な機能]※全ての機能一覧はこちら
①Web脅威対策
②不正アプリ対策(Androidのみ)
③SMSスキャン
ウイルスバスター モバイル(iOS/iPadOS/Android)無料体験版
【パソコン向けのセキュリティ対策ソフトのご紹介】
ウイルスバスター クラウド(Windows/Mac)は、AI技術でさらに進化した多層防御でウイルスなどの不正プログラムへの感染を未然に防ぎます。
さらに「Web脅威対策」によって、個人情報や金銭をだまし取る目的のネット詐欺サイト(偽サイト・詐欺サイト)へのアクセスをブロックします。
ウイルスバスター クラウドは⽇本の個人ユーザを狙ったネット詐欺サイト*でのブロックテストにおいて97%をブロックし、テスト対象の5製品においてブロック率1位を獲得しています。
*検体のカテゴリーとその最低限の数量をトレンドマイクロで設定。
※出典:Flatt Security によるセキュリティ製品(Windows 11)の性能検証 (2021年12⽉)
⽇本市場における Windows 版セキュリティ製品をそれぞれ別の Windows 11 端末にインストール。⽇本向けのネット詐欺サイトについて、優先度ごとに定めたカテゴリーとその最低限の数量に基づき、テスト時に有効な521サイトを2021年12⽉3⽇〜2021年12⽉9⽇に抽出し、テスト対象5社の製品でのブロック数を集計。ブロックされたサイトを全サンプル数で除して検出率を算出。
【主な機能】※全ての機能一覧はこちら
・ウイルス対策
・ネット詐欺対策
・プライバシー保護
・保護者による使用制限 など
ウイルスバスタークラウド(Windows/Mac)無料体験版
怪しい迷惑メールのURLや添付ファイルを開いた場合は適切な対処法をとろう
迷惑メールは、メールそのものを開封したり、メール内のURLを開いたりしただけでは、被害にあう可能性は低いです。また全ての迷惑メールが危険というわけではありません。
一方、怪しい迷惑メールにはウイルスや危険なURLが添付されている可能性があるため、少しでも違和感を持ったら絶対に開かないでください。
万が一添付ファイルを開いてしまった場合には、セキュリティ対策ソフトによるスキャンを行うなど、本記事で紹介した対処を行いましょう。
投稿 要注意!迷惑メール内のURLやファイルを開いてしまったときの対処法 は ウイルスバスター セキュリティトピックス に最初に表示されました。